ハラスメント発生時の初期対応
企業や様々な組織においてハラスメント防止措置を行っていても、
残念ながらハラスメントが発生してしまう可能性はあります。
ハラスメント事案が発生した時は、放置せずに適切な対応を行うことが求められます。
相談窓口にハラスメントについての相談があった場合や、管理職または総務 ・人事担当者
が職場内で何らかのハラスメントが起 こっているという話題を耳にしたときは、
できるだけ正確な情報を収集する必要があります。
パワハラやセクハラ等のハラスメント行為を行う従業員は、
通常は上司や人事担当者の目の前でハラスメント行為をする事はありません 。
このため、職場で何等かのハラスメントが発生していても、
管理職や総務 ・人事担当者が把握していないケースは比較的多いものと思われます。
しかし 、このような場合でも、ハラスメントが繰り返し行われていると
職場内で噂話になります。
管理職や人事担当者は、噂話を耳にした場合は事情を知っていそうな人から
情報を集めることが必要です。そして、ハラスメントの発生が確認された場合は、
改めて正確な情報の収集と対応を行います。
相談窓口に対 してハラスメントに関する相談があった場合は、
相談者の気持ちに十分配慮しながら状況を確認します。
具体的には、以下のようなことを把握します。
・いつ(When)~ハラスメント事案がいつ発生したか
・どこで(Where)~場所はどこだったか
・誰が(Who)~誰がハラスメントに相当する言動を行ったか
・誰に(Whom)~相談者が被害を受けた場合や、相談者以外に被害者がいるか等
・何をした(What)~具体的に何をしたのか、言葉や行動など
・どのように(How)~どんな手段や方法で行われたのか
・なぜ(Why)~なぜ、そういう事が行われたのか
・どう感じたか(Felt)~相談者はどう感じたのか、
・今後の要望(Request)~今後、どのような解決を望むか
ハラスメントの相談を受ける場合、相談者の心情を把握することが大切なのですが、
今後の具体的な対応に向けた事実確認という要素も重要です。
事実をもとに、被害者の労働環境を改善し、問題解決と再発防止につなげていきます。
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