様々な組織でハラスメントが問題になり、パワハラ防止が企業に義務付けられるなど、ハラスメントの話題を目にすることが多くなっています。
ハラスメント事案が発生したとき、会社によっては個人間のトラブルとして放置してしまうケースも見受けられます。しかし、ハラスメントは会社全体のマネジメントの問題です。
働きやすい職場環境を阻害し、従業員のモチベーションや健康維持に悪影響を与え、中長期的な業績や企業価値にもマイナスの影響を与えます。
組織の中にいる管理職やリーダーが、これは異常な状態だと認識して、社内外の相談窓口と連携することが必要と思いますし、客観的な視点でサポートできる外部組織も必要です。
労働基準監督署や行政の担当部署が労働法令に関して指導する事例もありますが、法令遵守だけでは問題解決にならないケースもあります。
監査部門や社外の役員がいるならば、こうした役割の人がハラスメントについてもチェックすべきと思うのですが、なかなかそのようになっていない組織も多いのが現状です。
このようなハラスメント対策の第一歩として、当協会ではハラスメントの知識や対応スキルのある社内人材「ハラスメント対策アドバイザー」を育成しています。
ハラスメント対策アドバイザーは、社内の従業員向けにハラスメント対策研修を行うことのできる水準のスキルを認定するもので、当協会の研修を受講して試験に合格した方が認定対象となります。
ハラスメント対策アドバイザーの養成講座では、ハラスメント対策の概要を学んでいただきます。社員研修の講師役だけでなく、職場のハラスメント問題に対して解決の方向性を示す役割も担うことができるようになります。
また、当協会では、企業や組織の外部からハラスメント対策を支援する役割として、定例研究会の開催などと通して実務的な知識やノウハウの共有を推進して参ります。
皆様の積極的なご参加をお願いいたします。
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