ハラスメント事案が発生してしまった後の社員研修は、
過去に実施した社員研修が適切であったかを検証する必要があります。
対象者やカリキュラムの内容等について、社内のハラスメント事案の防止に
役立つ内容であったかを考え、足りない点がある場合は
研修メニューの見直しを図ります。
研修 メニューを再構築する場合は、経営者向け、管理職向け、
一般社員向け、等の観点で内容を考えます。
講義形式だけではなく、グループ討議などの時間をつくって意見交換
してもらう方法も参加者の意識を高めるために有効です。
また、労働法令が改正されることがあるため、最新の法令を確認 して
法改正の内容を踏まえたものにします。
管理職の場合は、労働基準法の基本的なルールや、
男女雇用機会均等法 、育児介護休業法、労働施策総合推進法
などの概略を把握しておくことが望ましいと思います。
なお、実際の事例を研修で公開する場合は、
関係者(被害者・加害者など)のプライバシーを保護することが求められます。
個人が特定できないように十分配慮します。
実際の事例だけでなく、
ハラスメントに関するニュースや裁判例などを参考にして、
研修内容に反映する等もよいです。
ハラスメント事案の原因やリスクについて、
経営者・従業員に理解を深めていただくことが、
再発の防止につながります。
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