◆ハラスメントが起こりやすい職場とは
ハラスメントが起こりやすい職場には、以下のような特徴がみられます。
●「トップの考えが明確になっていない、あるいは共有できていない」
ハラスメントを防止するうえでまず最初に行うべきことは、
企業のトップが「ハラスメントを決して許さない」という明確な方針 を打ち出すことです。
トップがそういった方針を明確にしていない、
あるいは方針はあってもそれが全社的に浸透していないのであれば、
そこで働く従業員のハラスメントに関する意識も低く、
ハラスメントが起きても放置されがちになります。
●「コミュニケーション不足」
普段から従業員同士のコミュニケーションが不足している場合もパワハラが生まれや
すくなります。挨拶をしない、すぐ近くにいるのに連絡事項はメールのみで行う、
職場がいつもピリピリしていて発言できる雰囲気ではない、
こういったことが常態化 していると職場の雰囲気は悪くなりがちです。
そしてそれがパワハラ引き起 こす背景になりうるのです。
●「閉鎖的な職場」
長年同じメンバーで構成されている職場や、外部の人間が入ってこない職場では、
上司と部下 、経験から生まれる優位性などずっと同じ関係性のままなので
人間関係が固定化されます。
このような職場は、比較的パワハラが起こりやすい側面があります。
●「長時間労働」
長時間労働は精神的にも肉体的にも労働者を疲弊させます。疲弊した労働者はミス
をし、上司の叱責や厳しい指導を受けることがあります。
結果的に心理的な負担が増し、休職や退職を余儀なくされたり、
ひどい時には精神障害や自殺などの結果を招くこともあります。
長時間労働は、ハラスメントの発生原因になる可能性が高いといえるでしょう。
このような点に留意し、ハラスメントのない職場づくりに取り組んでまいりましょう。
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